ソーシャルレンディングのリスクと対策

ソーシャルレンディングのリスク

ソーシャルレンディングは少ない資金でも資産運用ができ、株やFX等と違い、値下がりリスクがないので人気のある資産運用法です(その代わり信用リスクが…)。
仕組みとしては、個人のお金をソーシャルレンディング運営会社が預かり、資金を必要とする企業などに貸し出し、それにより5~10%の金利を得るシステムであります。

ソーシャルレンディング図

株やFXのように値動きがない分、元本割れのリスクも低いのですが、その分大きく儲けることもありません。
しかし少しずつでも資金を積み立てていくことで、銀行に預けるよりも高い利率で資産運用できます。

そんなソーシャルレンディングですが、リスクも存在します。
大切なのはリスクを過剰に恐れるのではなく、できるだけリスクを抑える方法で運用することです。


1.ソーシャルレンディング運営会社の倒産

倒産

最も最悪なのがソーシャルレンディング運営会社の倒産。

ソーシャルレンディング運営会社の資産と顧客(私たち投資家)の資産は分別管理されているとはいえ、そのお金が戻ってこない可能性はゼロではありません。
中にはずさんな管理の運営会社もあるかもしれません。
特に過去に行政処分を受けた運営会社は要注意で資金の多くを投入しない方が無難です。

また、リスクを分散するためにも、ソーシャルレンディング運営会社は分散しましょう。
複数のソーシャルレンディング運営会社に口座を開いておくとよいでしょう。
私は17社に口座を持っています(と言っても10社はマネオグループですが)

なお、ソーシャルレンディング運営会社の経営状態や財務状況は把握しておくとよいでしょう。
maneoグループは、サイトで財務情報(決算書)を開示されているので、その点安心ですね。

分散先の確保のためにも、今後もソーシャルレンディング業界が活性化していくといいですね。



2.貸付先の倒産・財務状況の悪化

倒産

次にこわいのが貸付先の倒産。
倒産までいかなくても赤字続きで資金繰りが苦しかったというケースもあります。残念ながら今の法律では、ソーシャルレンディングで貸付先名をはっきりと表示することはできません。

現在、みんなのクレジットを除き企業向けのソーシャルレンディングで元本割れや貸し倒れは発生していないと言われていますが、万が一貸付先の企業がお金を返せなくなった時でも保全がしっかりとしているファンドを選びましょう。

担保の評価額(少々値下がりしても資金を補えるかどうか)、担保のカバー率はどれくらいかしっかりと確認しておきましょう。
また、その担保が第1順位であれ、第2順位であれ、担保余力がどれくらいあるかも確認しておきたいですね。

なお、保証の場合は代表者保証でもないよりはいいのですが、第3者による保証がほしいところです。
例えばLCレンディングでは、LCホールディング保証つきの案件がありますね。
利率はとても低いですが、リスクもかなり低いものと思われます。
また、「保証会社つき」など保証会社による保証は、貸付先が返済できない場合には、信用保証会社が返済してくれるので、不動産担保以上に手堅い保証となります。

最低でも貸付総額を上回る担保力か第3者による保証の案件に投資したいですね。
クラウドクレジットは、不動産による担保の案件は現在見かけませんが、小口分散などによるリスク分散がなされています。

小口分散で思い出しましたが、複数の案件に資金を分散して投資することもリスク低減となります。
少なくとも1種類の企業に集中的に投資するのは避けたいもの。
案件が異なっても〇号という部分だけ違うものなどは同じ企業(貸付先)の可能性があるのでしっかり確認しましょう。

ファンドに書かれている詳細はしっかり目を通しましょう。
マネオグループのファンドは図式化されていてわかりやすいですね。



3.リーマンショック級の大不況

不況

現在のソーシャルレンディング業界は歴史が浅く、リーマンショック級の大不況をまだ経験していません。

もしリーマンショック級の大不況が訪れたらどうなるか、まだ誰も知る由がありません。

ソーシャルレンディングのファンドの多くが不動産がらみなので、不動産の値ががくんと落ちる
リーマンショック級の大不況では貸し倒れや元本割れも発生するかもしれません。

また、今後少子化などの影響で不動産の供給が需要を上回り、不動産特化型では思うように収益が上げられなくなるかもしれません。

リスクを避けるには、不動産がらみの案件に偏らず、クラウドクレジットなどの海外案件やスマートレンドなどの様々な案件に投資したり、ソーシャルレンディング以外の収入源を持つことも有効かと思います。

また、不動産案件でも担保評価額に対して貸付総額が70~80%以内のものは安心感がありますね。
90%以上になると元本割れリスクが高くなるので避けたいところです。

なお、社会情勢に応じて柔軟に対応するためにも、貸付期間が半年~1年くらいの案件を選ぶのもよいでしょう。景気がちょっとアヤシイと思ったら投資を控えることもできます。



4.為替リスク

為替リスク

クラウドクレジットなどの海外のファンドに投資する場合、どうしても為替リスクが伴います。
とはいえ、為替リスクのある案件は10%以上と金利が高く、トータルで見るとプラスになる可能性が高く設定されていますし、円安に動いたときには返ってプラスとなります。

円建てだけでなく、ドル建てやユーロ建てもポートフォリオの1部に含めてもよいのではないかと思います。

また、マネオグループのガイアファンディングやアメリカンファンディングは海外の不動産ファンドなのですが、すべての案件に為替ヘッジがなされています。


5.災害リスク

地震

ソーシャルレンディングのファンドは不動産が関係している案件が多い。
不動産売買や不動産の賃貸による収益、商業施設などの不動産による収益により運用されるものも多くみられます。

ところが地震や火山の噴火、洪水などの自然災害に遭ってしまうとどうでしょうか。
思うように収益が上がらず、利息はおろか、元本まで返せなくなってしまうかもしれません。

不動産による収益でなくても担保が不動産だったりします。
担保も地震で全壊もしくは半壊してしまうと、担保を売って返済することも難しいかと思います。

このことからも不労所得はソーシャルレンディングに偏らないよう気をつけたいですね。
クラウドクレジットなどは不動産絡みでない海外のファンドが主なので利用するのも1つの手かと思います。スマートレンドも不動産絡みでない案件が多いようです。


6.運営体制の健全性リスク

現在、多くのソーシャルレンディング運営会社が順調に資金を運用されており、着実に償還実績を重ねて行っています。

しかし2017年4月のみんなのクレジットの例のように、私たちが出資した資金の使い道が別のものに充てられてしまうこともあるかもしれません。

とくに、ファンドの償還資金に別のファンドの出資金が充てられていたというような自転車操業的な状況になると、資金が返ってこない、あるいは延滞のリスクもあるかと思われます。

また、ファンドの説明に書かれているような貸付先とは違っていた、説明に書かれている担保とは違っていたというような例も今後出てこないとも限りません(発覚したら今回のみんなのクレジットのように厳重に処分されますが)。


ソーシャルレンディング リスク まとめ

・最大のリスクはソーシャルレンディング運営会社の倒産。
ソーシャルレンディング運営会社は複数利用することでリスクを分散できます。

・2番目のリスクは貸付先の倒産。
担保や保証など保全がしっかりしたファンドを選びましょう。

・リーマンショック級の大不況になると不動産の価値が暴落。
不動産関連の案件に偏らないように気を付け、収入源もソーシャルレンディング以外に持ちましょう。 不動産担保付きなら担保余力が2倍以上あるものがおススメ。

・クラウドクレジットなどの海外案件には為替リスクを伴うものが多い。
為替ヘッジありのファンドを選ぶのもよいでしょう。
(ただし為替ヘッジなしの案件は為替差益が生じた場合は収益が多くなる)

・災害リスクも侮れません。
地方創成のさくらソーシャルレンディングは地域ごとに少額ずつ入れるとリスクが分散できます。

↑ PAGE TOP